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2007年7月12日、「チェーホフ作品を読んでの少年少女絵画展」がユジノサハリンスク市内のチェーホフ記念館で開幕しました。
今回の絵を描いた稚内市立稚内南中学校美術部の生徒6人は、学校や図書館、自分の家で彼の作品を読んで、イメージをふくらませ、自分の心の中の気持ちを絵に表した訳ですが、稚内の生徒たちの絵がサハリンに渡り、展覧会が開催出来たことは喜ばしいことです。
このチェーホフ記念館の館長を務められた後、ユジノサハリンスク市文化局長に就任されたインガ・ツピェンコーワさんから、展覧会の開幕に寄せたご挨拶がありましたので下記にご紹介します。
<ユジノサハリンスク市文化局 インガ・ツピェンコーワ局長>
私は、2年前まではこのチェホフ記念館の館長を務めていました。
館長在任中に日本へ行く機会があり、通訳の方と街を歩いていて子供たちを連れているお母さんに会いました。そのとき、通訳を通して「チェーホフというロシアの作家を知っていますか?」と尋ねました。すると、そのお母さんは「ええ、よく知っています。チェーホフの本を、子供たちによく読んで聞かせています。」と話してくれました。
この小さな会話を基にして私は考えました。「日本でも、チェーホフの作品がよく読まれて、子供たちがよく理解しているなら、その作品のイメージを絵にしてもらって交流してはどうか」というアイデアが浮かび、チェーホフ記念館で実行することにしました。
そして、日本のいろいろな街に呼びかけてきました。それでも、これまでは良い反応がありませんでした。
今回、初めて日本の稚内から絵が届いたことは、とても画期的なことで非常に嬉しく思います。絵を描いた子ども達、そして、稚内の関係者の方々に深く感謝しております。
稚内の子ども達の絵のことについてですが、例えば『かもめ』という作品はロシア人は良く知っていますが、今回、主人公ではない登場人物について描いたものがあり、面白いと思いました。
また、この作品は19世紀の作品で、当時の服装やマナーなど、ロシア人は判っておりますが、日本の人はイメージが湧かないと思います。今回、現代の服を着た登場人物が描かれていますが、それに驚かずに、皆さんにお楽しみいただければと思います。
今回の絵の展覧会の取り組みをさらに発展させて、日本の著名な作家の作品をロシアの子ども達が読んでイメージを絵に描き、その絵を日本に送って展覧会を開催することも可能ではないかと思いますので、絵の交流が今後も推進されますことを希望します。
今回の展覧会の開催をお祝いします。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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