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友好都市との各種会議について(2007年8月)


2007年8月9日から8月14日の期間、横田市長を団長とする稚内市代表団がサハリンを訪ねました。

期間中、友好都市の関係者の皆さんと定期航路、水産、農業、観光と4分野の会議を催したところです。

今回、ネベリスク市に関しては、8月2日に発生した地震災害の関係で各会議への参加を見送らざるを得ませんでしたが、コルサコフ市、ユジノサハリンスク市、あるいは州行政府や関係業界の皆さんとの間で、精力的に会議を行いました。

コルサコフ港稚内・コルサコフ定期航路利用促進合同会議 (8月10日 於 コルサコフ)

これは宗谷海峡を往来する稚内・コルサコフ航路が復活した1995年以前から、稚内市、コルサコフ市の関係者が集まり、航路を巡る問題に関して意見交換を行っていた流れを組む会議です。

近年の稚内・コルサコフ航路の貨客輸送量は徐々に伸びてはいます。しかし、コルサコフ港に旅客が到着した際の手続のやり方や、貨物を降ろす作業のやり方に関して、工夫の余地や、やり方が判り難い部分など、改善したい課題もある状況です。今回はコルサコフ港で様々な業務に携わる皆さんにお集まりいただき、稚内側との間で率直に意見交換を行うことが出来ました。

コルサコフ側の関係者に共通していたのは、「稚内との間を結ぶ航路は、コルサコフ地区の重要な財産であり、永く運航を続けて、地域に役立つものとして育まなければならない」という認識でした。ロシア国内では近年、地方の港湾を整備する気運もあるそうです。そうした中、コルサコフの関係者も、コルサコフ港の施設充実に向けて努力を続けたいというお話しがありました。

友好都市水産問題連絡会議 (8月10日 於 コルサコフ)

これは1997年から、稚内市、ネベリスク市、コルサコフ市の三市で始めた、各地域に共通する産業である水産業に関する意見交換を行う会議の流れを組むものです。2001年に稚内市とユジノサハリンスク市が友好都市となりましたが、ユジノサハリンスク市には水産加工関係企業が多く立地していることから、2002年以降はこの会議にユジノサハリンスク市も参加しています。

近年、この会議では加工原魚を稚内で輸入することや、各種の海産物をサハリンから輸出することを巡っての意見交換が続けられています。今回の会議の中では、「冷凍するのか、鮮魚で流通を目指すのか?」というような、海産物の取扱い方に関する実務的な意見交換もありました。

今回参加したコルサコフ市、ユジノサハリンスク市の関係者に共通していたのは、海産物の取引は、将来においても地域の中で一定の位置を占め続けることから、国際的に開かれた取引の体制を確立し、より高品質な物を扱う努力を続けるべきであるという認識でした。

友好都市経済交流促進会議(農業) (8月13日 於 ユジノサハリンスク)

農業の基礎の一つは自然環境です。稚内がある北海道北部と、各友好都市があるサハリン南部との自然環境は大変に似通っています。しかし、社会や経済の事情が異なることから、産業としての農業は北海道北部とサハリン南部では様子が異なります。農業の分野に関して、両地域間の交流はほとんどありませんでした。

そうした事情を踏まえ、農業分野での地域間交流を目指し、意見交換を行おうと、今回初めてこの会議を催しました。

会議の事前には、ユジノサハリンスク市、コルサコフ市から稚内の、または日本の農業事情に関して多岐にわたる質問が寄せられていました。代表団のサハリン入り後に至るまで、回答を準備し、主に稚内で盛んに行っている酪農に関するお話しをしたところです。

限られた時間での意見交換でしたが、両地域の事情の違いを互いに学ぶことが出来た会議でした。

サヒンセンターで開催された観光の会議友好都市経済交流促進会議(観光) (8月13日 於 ユジノサハリンスク)

稚内・コルサコフ航路の2006年の旅客輸送数約6,600人の中、約4,100人がサハリンの方など外国人の利用者でした。この状況から、稚内でもサハリンの観光客を迎えてみようという問題意識が湧き上っています。

こうした事情を踏まえ、州行政府、ユジノサハリンスク市、コルサコフ市、サハリン州の旅行業界の皆さんにお集まり願い、稚内でサハリンの旅客を迎える場合に関することなどの意見交換を行いました。

現在、稚内は「コルサコフからの航路で上陸し、札幌など道内各地、または本州方面へ向かう場合のトランジット・ゾーン」という状況となっているという意見、更に“トランジット”にしても、各交通機関へ向かう際の利便性や案内体制の向上も必要ではないかという指摘がありました。

また稚内でサハリンの観光客を多く迎えることを望むのであれば、独自の美味しい料理を提供するような工夫をするか、フェリーの日程も調整して、例えば「週末を利用した2泊3日の安価な旅行」というようなツアー商品を開発するなどの工夫が必要という提言もいただきました。

他方サハリンでも、最近は「観光客を迎える」ということに関して、「観光は運輸から宿泊、小売や食材供給に至るまで、広範な影響を及ぼす分野で、“観光振興”とは“街の振興”そのものかもしれない」という認識の下、色々な努力を重ねているという報告もありました。

これも限られた時間での意見交換でしたが、大変有意義でした。

各会議では、今後のことも話し合われました。

水産、農業、観光に関しては、幅広く友好都市間の経済交流の途を探ることを目的に『友好都市経済交流促進会議』を設立し、来年中に稚内で会議を催すことで合意しました。

定期航路に関しては、来年以降も稚内・コルサコフの関係者間で協議を継続することを確認しました。


お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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