友好都市 コルサコフ市 ズリフコ新市長が就任(2004年10月)

選挙の結果、州議会議員を務めていたズリフコ候補が当選し、市長に就任しました。
サハリン事務所では就任したばかりのズリフコ市長を訪ね、コルサコフへ足を運びました。
写真の右がズリフコ市長で、左がハドローバ第一副市長です。
サハリンの“市長”ですが、市を中心に、日本流で言えば近隣の町村に相当する幾つかの単位から構成される“地区”の代表でもあります。“コルサコフ地区”の中には、稚内港とフェリーで結ばれるコルサコフ港を擁するコルサコフ市の他、稚内市の隣りにある猿払村との交流を続けていたオジョルスキー、白瀬南極探検隊に隊員を送り出した歴史を持っているレスノエ、世界最大級の液化天然ガス工場が建設されているプリゴロドノエなどがあります。
“第一副市長”ですが、これは日本流で言えば“助役”に相当する役職です。市長が不在になる時などはその職務を代行する他、市長からの指示を受けて、一定の分野の行政部局を統括する場合もあります。ハドローバ第一副市長は、ズリフコ市長が州議会議員を務めていた間、補佐官を務めていました。
この他、サハリンの市役所には“副市長”という役職の幹部達が仕事をしています。この人達は、例えば建設、財務、教育という具合に、各々の担当分野を所掌しています。日本流に言えば“部長”という感じでしょうか。オサッチ前市長の下で、或いは辞任後のスヴォヤコフ市長代行の下で仕事をしていた副市長は、新市長の就任を受けて辞任しています。彼らは再任する場合も、そのまま転職する場合もあるそうですが、ズリフコ市長は副市長の人事等も含め、来月半ば頃までに体制を固め、新市政を本格始動する予定とのことでした。
訪ねた時、ズリフコ市長は「今後はコルサコフ市のインフラ整備について力を入れていきたい。石油・天然ガス開発プロジェクトによって、市のインフラ整備を進めることも容易になっている。インフラ整備を進めることで、観光客を誘致し、市の活性化を図っていきたい。現在のようなインフラの状況では、市に留まる観光客などの来訪者は少ないと考えている。ホテルの建設なども含め、住み良い町にしたい。環境さえ整えば、稚内とコルサコフを結ぶフェリーで多くの人々が訪れることも可能だと考えている。稚内とコルサコフを結ぶフェリーを就航させることは、昔からの夢であり、それは実現された。今、話していることは夢かもしれないが、いつか実現したいと考えている」と抱負を語ってくださいました。
1957年12月8日、アムール州ブラゴベジェンスク生まれ。
1980年、ハバロフスク工業技術大学(機械工学専攻)を卒業し、コルサコフ梱包容器(ダンボール)工場で仕事を始めた。1986年には“生産合理化推進優秀賞”の国家認証を受け、1988年には国内で最初の例となる、生産複合工場の工場長となった。1996年にはポートランド大学(米国)による露米ビジネススクールを修了した。
1996年、州議会議員に選出され、産業・建設・運輸・エネルギー常任委員会で仕事をした。2000年の選挙でも再選された。
2003年の知事選挙に出馬した経過もある。
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