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白瀬矗(のぶ)隊長が率いた南極探検隊(1910~1912年)に、カラフト犬を操る隊員として、サハリンの樺太アイヌ民族出身である、山辺安之助(やまべやすのすけ)、花守信吉(はなもりしんきち)両氏が参加していました。
この両氏の功績を称えた慰霊碑がサハリン州レスノエ(旧落帆)に建立され、秋田県の有志グループと道内外に住む落帆の引き揚げ者、地元ロシア人住民、建立に協力した稚内の関係者らで除幕式が催されました。
山辺安之助、花守信吉両氏は、領土拡張が国策だった時代、危険な南極行で実績をあげて、アイヌ民族の地位向上につなげたいと願い、志願したと伝えられています。
慰霊碑は白瀬隊長の出身地・秋田県金浦町在住の有志が2000年に木製の碑を設置、2001年に石碑に交換したが昨年、破壊されていることが分かり、渡部さんらと落帆の引き揚げ者でつくる「落帆会」が、黒御影石にステンレス板を埋め込んだ記念碑の再建を準備してきたものです。
「歴史を尊重し、ここに来た皆さんを尊敬する。壊されないように守っていきたい」と地元の皆さんも話していました。
稚内は映画『南極物語』のタロ、ジロの故郷としても知られる、南極探検とは縁の深い地域です。この稚内と様々な分野で交流が拡大しているサハリンについても、南極探検の歴史と関わりがあることは記憶に止めたいものです。
レスノエ村はサハリンの南東部、トゥナイチャ湖の北岸にある小さな集落です。場所は地図をご覧ください。
このレスノエ村ですが、行政的にはコルサコフ地区に含まれています。コルサコフと言えば、友好都市でもありますから、今回の慰霊碑建立とその除幕に際しては、色々とご協力をいただきました。
企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)
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