プリゴロドノエ(2)(2003年9月)
この度、「2003 サハリン友好ウォーク」、「コルサコフ市誕生150周年記念行事及び日本文化フェスティバル」の関係でサハリンを訪れました。8月にもこのウェブサイトでお伝えしましたが、コルサコフ市郊外のプリゴロドノエでは、“サハリン2”関係の液化天然ガス工場建設工事が精力的に進められている様が垣間見えました。

プリゴロドノエは、稚内港とフェリーで結ばれているコルサコフ港から、東へ15キロメートル程の場所です。場所は上記の図をご参照ください。
サハリンの北東部などで行なわれている資源開発の中、「サハリン2」では、産出する天然ガスをパイプラインでプリゴロドノエまで搬送し、プリゴロドノエの工場で液化して天然ガスの買手の所へ船で送る計画が進められています。天然ガスは液化することにより、体積が約600分の1になるので、大量輸送に適しています。天然ガスは氷点下162℃で液化し、利用する際には再び気化します。
現在の計画では、来る2007(平成19)年には、天然ガスをプリゴロドノエから各地の買手に送り出すとしています。買手の中には、日本の電力会社、都市ガス会社も名を連ねています。この計画は、日本のエネルギー政策の上でも、これまでの中東など特定地域にエネルギーを依存する体制が変わって行くということで、非常に大きな意味があるものと言えるでしょう。
2007(平成19)年の液化天然ガス出荷に向け、プリゴロドノエでは“365日24時間”の昼夜兼行で精力的に工場の工事が進められています。新しい建設重機が現場で活躍している様が窺がえました。こうした建設重機の一部は、稚内港からフェリーでコルサコフ港へ運ばれたものです。今年のフェリー運航の中では、従前に比べて貨物輸送が拡大していますが、こうした重機の輸送が大きな位置を占めています。サハリンプロジェクトなどに伴い、こうした物流の拡大にも大きな期待が寄せられています。
(2003年9月19日撮影)

稚内港からコルサコフ港へ向かう船もこのフェリーですが、その長所を活かして、写真のような重機を積み込む光景が時々見受けられるようになりました。

写真の重機のように、稚内港で積み込まれた貨物は、コルサコフ港で陸揚げされます。

コルサコフ市を訪ねる途中、車を停めて様子を見ました。私達の一行を先導していた車と比較していただくと、新しく見えるダンプの大きさが判ると思います。従前は、この種の車輌はサハリンでは見掛ける機会がありませんでした…

公表されている計画では、年産480万トンの天然ガス液化設備を2基備えるとしていますから、合計で年産960万トンとなります。この量は、日本の天然ガス年間消費の6分の1に相当する莫大な量です…

工場の傍に大型船が出入り出来るように、周辺海域の浚渫工事も進んでいます。左側の大型タグボートで曳航されている台船に、黄色の浚渫用重機が載せられているのが見えます。
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