森林の機能と森林整備
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更新日:2021年8月5日
森林が持つさまざまな機能
森林は、水源の涵養や水害の防止、木材の生産、土砂流出・崩壊などの災害の防止、気象・騒音の緩和や大気の浄化、野生生物の生息地域の提供、レクリエーション施設や保健教育的活動の場の提供などいろいろな面で人々の生活と深く関わっています。また、大気中の二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を防止する重要な役割も担っています。
水源涵養機能
森林の土壌は雨水を蓄え不純物をろ過する働きがあります。水枯れや洪水を防ぎながら、きれいな水を与えてくれます。(渇水緩和、水質浄化、洪水緩和)
文化機能
史跡、名勝や天然記念物などと一体となって優れた自然景観や歴史的風致を持った森林は、私たちに心の潤いをもたらしてくれます。(自然景観、歴史的風致の提供)
山地災害防止機能・土壌保全機能
森林は大地にしっかりと根を張り、土砂の流出や山崩れを防いでいます。川や海を汚さず、住宅や道路などを守ります。(土砂流出・崩壊防止、なだれ防止等)
生物多様性保全機能
森林は野生生物のすみかであり、多様な生物が共存しながら生育しています。(野生生物等、生物多様性の保全)
快適環境形成機能
木々の葉は、空気をきれいにし、さらに強風や飛砂、騒音などから生活を守ってくれます。(気象緩和、風害防止、大気浄化等)
木材等生産機能
私たちの生活に欠かせない建築資材や紙などの原料となる木材資源を供給します。(木材生産、特用林産物等の生産)
保健・レクリエーション機能
私たちが森林浴やキャンプをする場所を提供し心と体を健康にしてくれます。(レクリエーション・保健休養の場の提供等)
地球環境保全機能
森林は、光合成を行うことで、地球温暖化への影響が大きい二酸化炭素を吸収し、私たちの呼吸に大切な酸素を排出します。(地球温暖化の緩和、地球の気候の安定)
森林の整備
森林の機能が将来にわたって持続的に発揮されるようにするためには、森林を積極的に造成し、育成する森林整備が必要です。森林整備の主な作業は、地拵え・植栽→下刈り→枝打ち・つる切り・除伐→間伐→主伐を繰り返し実施していきます。この作業を循環していくことが、豊かな森林環境、森林資源の保全につながります。
地拵え(じごしらえ)
木を植える前に、かん木や雑草などを片づけ、刈り取り、整地する作業です。植栽(しょくさい)
苗畑で育てられた苗木を、1本ずつ植えていきます。植えるまでに日にちが空くときは苗が乾かないように仮植します。下刈(したがり)
植えて数年は、草の成長に負けてしまうため、木の成長が阻害されないよう夏に周りの草を刈り払う作業が必要です。枝打ち(えだうち)・つる切り(つるきり)・除伐(じょばつ)
節のない木材を作るための「枝打ち」、つる植物が巻きつき成長を妨げるのを防ぐため除去する「つる切り」、成長を妨げる木を切る「除伐」など、成長に伴い様々な作業を行います。間伐(かんばつ)・主伐(しゅばつ)
木が大きくなると、混み合ってくるため、成長を促すため間引き(間伐)が必要です。植えてから数十年大人になった木を収穫する作業が主伐です。機械化も進んでいますが、機械が入れない箇所など人力作業もとても大切です。集材(しゅうざい)・搬出(はんしゅつ)
山から丸太を集めて運び出す作業です。効率的な作業のため、道づくりも重要です。お問い合わせ
建設産業部農政課
〒097-8686
稚内市中央3丁目13番15号
電話:農業振興・委員会グループ 0162-23-6481(直通) 農林整備グループ 0162-23-6476(直通)
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