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「北海道遺産」は次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の宝物として選ばれたものです。北海道の豊かな自然、歴史や文化、生活、産業など、各分野から道民参加によって選ばれました。平成13年10月に第1回選定分の25件、平成16年10月に第2回選定分の27件、平成30年11月に第3回選定分の15件が決定し、北海道遺産は総計67件となりました。
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設計者は北海道庁の技師として稚内築港事務所に赴任してきた当時26歳であった土谷実氏です。 北埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていたとき、ここに通じる道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、昭和6年から昭和11年にかけ建設された防波堤です。 樺太へと渡る人々で賑った頃のシンボルでもあり、太い円柱となだらかな曲線を描いた回廊は、世界でも類のない建築物として内外の注目をあびています。 半世紀を経て老朽化が著しかったため、昭和53年から3年間、全面的に改修工事が行われ、昭和55年にその独特の景観がよみがえり、高さ13.6m、柱の内側から壁までが8m、総延長427m、柱の総数70本、半アーチ式の構造形式です。 |
![]() (出典:北海道遺産構想推進協議会) |
宗谷岬の背後に広がる丘陵は、高さ20mからせいぜい200mで、稜線も谷も丸みを帯びています。V字型の鋭い稜線や谷を見慣れた方の目には、これらの丘陵はとても日本離れした雄大な光景として映ることでしょう。 これらの丘陵は、周氷河地形のひとつといわれております。 この波状の丘陵ができたのは、今から約1万年前に終わった地球最後の氷河時期、ウルム氷河期末期といわれ、地表が凍結、融解の作用を繰り返し受けて出来たものです。 こうした地形は北海道の至るところで形成されたといいますが、開発などで破壊されたケースが多く、現在この美しい地形が最も顕著に見られるのは宗谷丘陵地区といえます。明治の中頃までは、丘陵全域にわたりうっそうとした森林が生い茂っていましたが、相次ぐ山火事のため、今では一面笹に覆われています。 |
北海道遺産は手を触れずに眺めるだけのものではなく、地域の中で活用しながら人づくりや地域づくり、観光促進をはじめとする経済の活性化につなげていくことが大切です。
企画総務部企画調整課
稚内市中央3丁目13番15号
計画経営グループ 0162-23-6187、広報・広聴グループ 0162-23-6387、秘書グループ 0162-23-6384
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