ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種について
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更新日:2025年3月28日
小学校6年~高校1年相当及び平成25年度から令和3年度までの間に定期接種の対象で接種を逃した女性を対象に子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(以下、HPV)の感染を予防するワクチンの接種を行っています。
令和7年度の接種について
対象者には個別にお知らせを送付しています- 定期接種対象者(平成21年(2009年)4月2日~平成26年(2014年)4月1日生の女性)へのご案内PDF(139.73 KB)
HPV感染症(子宮頸がん)予防接種に関する厚生労働省のページもご覧ください。
HPVワクチンのキャッチアップ接種期間の延長について
令和6年夏以降、大幅にHPVワクチンの需要が増加したことにより、接種を希望しても受けられなかった方がいた状況等を踏まえ、令和4年4月1日から令和7年3月31日までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう接種期間が延長される方針となりました。詳しくは、「HPVワクチンのキャッチアップ接種期間の延長について」をご覧ください。
HPV感染症の症状について
HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100以上の種類に分類されています。これらのうち、主に粘膜に感染する種類は、性行為を介して生じる表皮の微小なキズから生殖器粘膜に侵入して感染するウイルスであり、海外においては性活動を行う女性の50%以上が、生涯で一度は感染すると推定されています。粘膜に感染するHPVのうち、少なくとも15種類は子宮頸がんから検出され、「高リスク型HPV」と呼ばれています。高リスク型HPVの中でも16型、18型とよばれる2種類は特に頻度が高く、海外の子宮頸がん発生の約70%に関わっていると推定されています。また、子宮頸がん以外にも、海外において少なくとも90%の肛門がん、40%の膣がん・外陰がん・陰茎がんに関わっていると推定されています。そのほか、高リスク型に属さない種類のものは、生殖器にできる良性のイボである尖圭コンジローマの原因となることが分かっています。
予防接種の効果と副反応について
ワクチンの中には、いくつかの種類のHPVのウイルス成分が含まれており、予防接種を受けたお子様は、これらに対する免疫を獲得することができます。体内に免疫ができると、HPVにかかることを防ぐことができます。ただし、予防接種により、軽い副反応がみられることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応がおこることがあります。予防接種後にみられる反応としては、下記のとおりです。
HPVワクチンの主な副反応
主な副反応は、発熱や、局所反応(疼痛、発赤、腫脹)です。また、ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神が現れることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は体重を預けることのできる背もたれのあるソファに座るなどして様子を見るようにしてください。まれに報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様症状(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、血小板減少性紫斑病(紫斑、鼻出血、口腔粘膜の出血等)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。
予防接種健康被害救済制度
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、極めてまれに健康被害の発生が見られます。万が一、定期の予防接種による健康被害が発生した場合には、国による救済給付制度があります。
- 予防接種健康被害救済制度についてPDF(132.78 KB)
ワクチン接種後も、20代から子宮がん検診を受けましょう
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