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《 稚内市寒流水族館で孵化したフウセンウオ 》
 フウセンウオは、ダンゴウオ科に属する北方系の魚で、北オホーツク海や日本海の宗谷北部に生息しています。
 当館では、エゾタマガイに産卵していると思われる卵塊5個を今春宗谷沖で採取し、循環式水槽に収容し、これまで飼育観察してきました。
 この飼育研究は、当館職員が昭和61年に着手以来継続してきたものです。
 卵塊収集、水温管理等生態の判らない中での飼育観察でありましたが、6月に水槽内で孵化が始まり、およそ2千個の稚魚が誕生しました。
 この種は、巻き貝の中に産卵し雄が保護するといわれていますが、フウセンウオを飼育研究している機関がないこと(文献が少なく、一年で成熟するのか年魚なのか、産卵の頻度、生育環境等々未解明)から生態解明のため、今後も継続して飼育観察を行いたいと考えます。
〈 参考 〉
 本種は、ダンゴウオ科に属する魚で北海道周辺では、10種が生息している。
 その中でも北オホーツク海、日本海宗谷北部では、イボダンゴ・ナメダンゴ・ヒラダンゴ・フウセンウオ・ホテイウオ・コンペイトウの6種がよく見られる。
 体は、球形で腹鰭は吸盤に変形する。体表の骨質コブ状突起の数は少なく、下顎腹面部にコブ状突起や皮質突起はない。
 第一背鰭は高いのが顕著でコブ状突起が見られない。また、体全体に多くの小黒点が分布し体長6cm程度が成魚と思われ、生育環境は水深90〜150m付近に生息しているものと思われる。なお、食用としては利用されていない。
 ※ 道内水族館、水産試験研究機関で飼育している所はない。

平成15年8月1日

 
 

 

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