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厳寒の中(2012年2月17日)

ロシア正教の“洗礼祭”のセレモニー 晴れた日のユジノサハリンスクは、マイナス15℃程の気温になります。最近は、朝9時頃に明るくなり始め、夜6時過ぎには暗くなり始めます。冬至のころは今頃に比べ1時間ほど、日が短かったように感じます。

 1月18日深夜(1月19日 午前0時)から、まる1日間、ロシア正教による〝洗礼祭″が行われました。これはサハリンのみではなく、ロシア全土で催される祭りとのことです。

 これは「イエス・キリストが、ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことを祝福する行事」として、毎年1月19日に行われるロシア正教のお祭りです。別名、「神現祭」とも呼ばれていて、凍った池や湖に十字架をかたどった穴をあけ沐浴するという行事です。

 当日、ユジノサハリンスクでは、午前10時ころから、司祭を先頭に信者数十名が、ユジノサハリンスク市内のロシア正教教会から会場となった近くの公園の池まで1キロほどの行進し、聖水の儀式を行なった後、次々に水に入っていました。ちなみにその時の外気温はマイナス13度でした。流石に行進をする時には防寒着着用ですが、皆さんは服を脱いで水に入っていました。

 一般的に日本人が知っているクリスマスは「12月25日」ですが、ロシア正教でいうクリスマスは1月7日です。これは、教会の催事日程を決める際に、現在でもロシアの旧い暦を採用しているからです。“洗礼祭”は「キリストがこの世に誕生してから12日後の1月19日に行う」という習わしで、ロシア正教最大のお祭りだそうです。ロシア正教の信者の方が、身を清めるために行うそうで、古い言い伝えでは、洗礼の儀式を受けたすべての水は、聖水になり、病気を癒すと信じられているそうです。

 この“洗礼祭”と、キリスト教に入信する“洗礼”とは、別々に行われるものなのだそうです。“洗礼祭”では、「1年間の身体や心の汚れを洗い流し、また1年間、健康で幸せに暮らせるよう」に願って“沐浴”を行うということでした。キリスト教に入信する“洗礼”ですが、これは両親に連れられた1歳に満たない多数の赤ちゃんが教会で受けています。

 今の時季、氷が浮かぶ水につかるのは危険が伴います。“洗礼祭”の際には、暖房の効いた更衣室代わりの男女別テントが設置されていて、医者、看護師婦のほか、救急車も待機していました。他方でこうした祭事に限定せず、ユジノサハリンスク市内には、宗教には関係なく、「健康のため沐浴する」というサークルあるそうで、この時季でも毎週末に活動しているそうです。

>>『アムールスカヤ通の窓から』:ロシア正教洗礼祭

ロシア正教会から、“洗礼祭”会場の公園までの行進の様子凍っている池の氷を切り取った場所で沐浴が行われます。
ロシア正教会から、“洗礼祭”会場の公園までの行進の様子。凍っている池の氷を切り取った場所で沐浴が行われます。
次々と沐浴する人が氷の池に飛び込みますが、キツそうです。教会では、保護者に抱かれた赤ちゃんが集まっていて、司祭から洗礼を受けている場面も見受けられました。
次々と沐浴する人が氷の池に飛び込みますが、キツそうです。教会では、保護者に抱かれた赤ちゃんが集まっていて、司祭から洗礼を受けている場面も見受けられました。

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