ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

少し暑かった9月(2010年9月17日)

朝から夜まで市民が集まっているユジノサハリンスクのレーニン広場


 “イベント日和”の好天が続いています。「好天のロングラン」という感じです。9月とは思えない様子で、日中は25℃以上となって暑いです。

 こんな様子ですから、紅葉の季節は10月以降にずれ込みそうな感じです。農作物は、長雨の後の好天という傾向が幸いして豊作となりそうです。サケ・マスなどの回遊魚は、水温が未だ高い関係で、沿岸に寄って来る数が未だ少なめなようです。「その代わり」というのでもありませんが、沿岸部ではカラフルな水着姿で日光浴を愉しむ人達が少し集まっています。温かい時季の“残り”を謳歌している訳です。


ユジノサハリンスクの児童の通学の様子 サハリンでは、欧米諸国と同じく、9月1日から新学期や新入社員の季節を迎えています。街では、保護者に付き添われて、先生に贈る花を持って登校する児童の姿、また、リクルートスーツ姿できびきびと出勤する若者の姿が見受けられます。

 日本の小学生の年齢に相当する児童の通学の様子を見ると、軽い素材のリュックサック状のものに学校の道具を入れたものを背負っている様子が見受けられます。日本のランドセルよりも軽快な感じです。

 こうした「新たにスタート」という様子が見受けられる他方、定年で勤務を終えて年金生活に入る人達の話しも聞く時季です。そういう人達は、目立たないようにしてのんびり過ごしているようです。この国では、年金生活に入るということは、責任を持って活動したり意見を述べたりする機会が少なくなることが暗黙の了解となっているようです。そのためか、急に老け込んでしまう人も多いと聞きます。


ユジノサハリンスクの「まちの日」のポスター ユジノサハリンスク市では9月11日に「まちの日」という催し(*)が在りました。市役所前広場をメイン会場として、州立図書館や博物館、各広場でコンサート、夜は豪勢な花火など、なかなか多彩な内容の催しでした。

 ユジノサハリンスク市内では「開基128年」という表現が入った、催事関連の掲示が目立ちました。(催事後も結構残っています。)

 この128年というのは、ユジノサハリンスク市で「街の起こり」と考えている「1882年のウラジミロフカ村の開村から数えて」という意味です。

 こちらでは“お祭り好き”な市民が多いようです。「まちの日」のような催事は、なかなか豪華に行われています。

 「まちの日」という催しは、各地の都市で行われており、稚内市の他の友好都市でも見られます。ネベリスク市では6月5日にこの「まちの日」の催しが行われました。コルサコフ市では9月25日に開催される予定です。


ユジノサハリンスクのレーニン広場で寛ぐ家族連れ 稚内で写真展を催したこともあるサハリンの写真家、イーゴリ・カルプクさんが、最近ユニークな写真集を制作したということで、サハリン事務所に一部寄贈して頂きました。彼は街の様子が写っている“樺太時代”等の旧い写真を持ち出し、ほぼ同じ位置を探し出して「現在の街の様子」を撮影しています。写真集では旧い写真と、同じ位置の現在の写真が並び、街の変化が一目で判ります。

 写真の場所に関しては、ロシア語で説明が在ります。樺太時代の他、1950年代の写真等も在ります。そういうものをよく視ると、通の呼称が変わっている例も見受けられます。イーゴリ・カルプクさんは、樺太時代を知る日本の人達にも作品を御覧頂ければ嬉しいと話されていました。


ユジノサハリンスクの街角。子ども達がキオスクを覗いている。 今年は日本からサハリンを訪ねる旅行者も増えているように見えます。大型バスを何台も連ねている様子を何度か見掛けました。

 今年は様々な皆さんがサハリンを訪れています。最近だけでも、稚内市立病院関係者による外科医療技術視察、北海道農業関係者による農業視察、オハまでの縦断バイクツアー、稚内北星学園大学生による語学研修、稚内国際文化交流協議会による「サハリン友好の架け橋コンサート」、稚内の陶芸家によるコルサコフ陶芸指導、九州の陶芸家集団によるネベリスクでの野焼きなどがありました。

 一寸変わったところでは「マツタケ狩りに来た」という札幌のグループにも会いました。

 サハリンはキノコのシーズンに入っており、市場ではいろいろなキノコが売られています。ロシアでは、カサの裏の黒いものが好まれ、日本とは趣きが異なります。日本ではなかなかに高価なシロマツタケや本マツタケも見受けられますが、こちらの人達が好むタイプのキノコと異なっているため、他のキノコと変らぬ値段で安く売られており、当地を訪問する日本人は味を楽しんでいます。

 どなたかの受け売りになってしまいますが、9月から10月のサハリンの様子は「錦秋のサハリン」という趣であると思います。暫くは芸術や文化、味覚の面で魅力的な時季が続くと思います。


冬はスキー場になる“ゴールヌィー・ヴォーズドゥフ”から望むユジノサハリンスク市街


 *ユジノサハリンスクの「まちの日」については、ブログ記事を御参照ください。 (新しいウィンドウで開きます。)

 ☆ この<“ズドラーストヴィーチェ!!”-サハリン事務所>の他、サハリンに関する話題は、サハリン事務所ブログ『アムールスカヤ通の窓から』でもお伝えしています。このサイトと合わせてお愉しみ下さい。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

メールでのお問い合わせはこちら

本文ここまで

ここからサブメニュー

サブメニューここまで

ここからフッターメニュー