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“夏バージョン”になったユジノサハリンスク(2007年6月15日)

 ユジノサハリンスクでは、6月4日の月曜日から“夏バージョン”に気候が移っていて、24℃ほどの暑い日が続いています。その前までは、かなり寒かったので、ビックリしています。

 暑い中で、路上の飲料水やアイスクリームを売っている場所も増えてきました。陽射しが眩しく、サングラス屋さんが路上に出現したりしています。街の人の服装も夏着になり、中年女性も含め“へそ出しルック”がはやっています。ショーウインドウには、ビキニ姿のマネキンも現れました。

 住んでいるアパートの前が学校です。5月下旬には子ども達の卒業式と祝う会、そして5月末に進級を祝う会などがありました。こちらは、“落第制度”があって落第する子もいるそうです。日本と違い、幼い頃から“悲喜こもごも”を味わうようです。

 こちらでは、6歳から17歳まで同じ学校に通います。一年生から十二年生まで同じ校舎で学び、卒業後は大学あるいは専門学校、就職とそれぞれの選択があります。

 6月に入ると、退職や異動する先生に花を贈るために、学校の入口で待つ子ども達の姿が朝早くから目立っています。

 校庭のグランドでは、男の子たちがサッカーをしている様子をよく見掛けます。こちらでは、サッカーを“フットボール”と言っています。

 子ども達は、6月から3ケ月もの長い夏休みに入ります。他方、職場でも長期休暇を取ってそれぞれの目的地へ旅行する人が増え始めており、日本とは違ってのんびりとバカンスを楽しむ習慣があります。

 先日、6月12日は「ロシアの日」という祝日でした。1990年の6月12日にロシア連邦の国家主権宣言が採択され、これにより“ソ連邦崩壊”が速まりました。多くの人達は、この日が何の日か知らずに、祝日を単なる休日として過ごしています。ソビエト時代に特権的な生活ができた共産党の関係者は、ロシアになって生活が困窮したため、この日を祝日とするには抵抗があるとしているらしいです。今年のこの日は火曜日でしたが、官公庁や主な職場は前の週の土曜日を勤務に振替え、月曜日を休日として、連休にしていました。

 未だユジノサハリンスクの様子しか見ていませんが、市民の生活ぶりは、年々豊かになっているようです。たとえば、一家で自家用車が1台あるのは普通で、中には大人の数だけ車があるリッチな家族もあるとか。そのせいか、車のラッシュで渋滞がおきており、スモッグなど公害が問題になってきています。道路も至る所で工事が始まっており、だんだん整備された、きれいな街に変わりつつあるようです。

 住宅の価格は、はっきり言って稚内より、かなり高いです。物価も割高で、日本製品は日本国内で求める場合の数倍するありさまです。それでも、サハリンのユジノサハリンスク以外の地方は、こんなに高くなってはいません。ですから「いずれバブルは崩壊し、高い物価も解消されるのではないか」というような話しも耳にします。

 最近のサハリンニュースでは、孤児院などで養育されている子ども達のニュースがテレビに流れており、福祉施策の充実をうかがわせます。また、アメリカ人やオーストラリア人の観光客が増えており、魚釣りなどアウトドアスポーツ体験などに人気があるようです。

 アジア文化圏の果てにある稚内と、ヨーロッパ文化圏の果てにあるユジノサハリンスク市やコルサコフ市が、数時間で通過できる海峡を挟んで接しています。こちらは、全くのヨーロッパですので、こちらまで旅行されヨーロッパ文化に触れる感動を味わってはいかがでしょう。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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