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「夏のサハリン」らしい飲み物を手に街を歩いてみる?(2018.08.17)

ようやく、7月末や8月になって「夏らしい」と思える、暖かい気温、強めな日差しというような状況も見受けられるようになりました。

日中の最高気温は25℃を少し超える場合があるという具合で、日本国内の方々で見受けられる“猛暑”というような状況ではない、「爽やかな北国」という程度の状況です。それでも、その程度の気温に慣れていない関係で、「暑い・・・」というように感じてしまいます。
サハリンの花壇の写真









 
日差しで花壇の彩が華やかに見える季節です
 

<クワス>?

こちらでは、街角に臨時のスタンドのようなモノが登場して、アイスクリームを売っている様子、<クワス>という独特な飲み物を売っている光景が見受けられます。6月くらいから9月くらいの時季に見掛けるモノですが、8月頃はそういう様子が最も多く見られる感じで、アイスクリームや<クワス>を求める人も存外に多いです。
クワスの店の写真







街角でこういう具合に飲み物が売られているサハリンの夏


<クワス>は、ロシアではなかなかに伝統的な飲み物だと聞きますが、ライ麦や麦芽を発酵させて作る、微炭酸の飲料です。見掛けは黒ビールのような、コーラのような感じですが、炭酸は全然キツくありません。多少の酸味が感じられるタイプと、材料由来の甘味が少し強く感じられるタイプがあるようです。

かつては、大きなタンクの様なモノに詰められていて、それを街頭に置いてコップや容器に注いで売るというのがもっぱらであったらしいのですが、2000年代に入るような頃から「ペットボトルのクワス」というモノがポピュラーになって、消費量は増えているらしいです。サハリンでも製造されています。

この<クワス>は、ライ麦や麦芽を発酵させて作る関係で、サハリンではビールや清涼飲料を製造している会社で製造されています。売っている場所に、それらの会社のマークがあるのも見かけます。

<クワス>の見掛けは「黒ビール?」という感じです。実際、1%やそれ以下のアルコール分が入っているモノもあるとは聞きますが、「酒類」でもなく「普通の飲料」として飲まれています。

500ml入りのコップに注いで戸外で売っているモノですが、おおむね35ルーブル程度です。最近の為替レートで考えると70円くらいに相当します。サハリンでの物価の感覚に照らしても「非常に手頃なモノ」という感じはします。

コップに入ったクワスの写真







少し個性的な<クワス>という飲み物です。黒ビールのような外観ですが、酒類ではありません


現在でも、街頭にタンクの様なモノを置いて売るというのはそれなりにポピュラーです。あるいは、「外で<クワス>を売る様子が見受けられるような頃」というのが、ロシアでは「戸外で過ごすのが心地良い時季」というようなことになるかもしれません。

旅行の夏?
8月は日本でも夏休み時期に相当し、旅行に出るという話を耳にする機会が多いと思います。

サハリンでも夏は「旅行シーズン」と言えます。おおむね、6月から8月くらいの時季、「休暇で○○へ旅行に出た」というようなお話をよく聞きます。ロシア国内外の色々な方面に出掛けているようで、航空券等も需要が高いということで、若干値段が高い場合もあるようです。

6月末から7月頃でしたが、何かでお会いした人が各々に「来週から休暇で出掛けるのが楽しみ」とか「週末まで休暇で面白かった」という話を異口同音にしていたというのが続いて、随分と旅行が盛んだと驚かされたものです。

そして6月から8月は子ども達の学校が休みですから、“家族旅行”という話も耳にします。
夏にサハリンを訪ねる?

「旅行」ということで、「サハリンへの旅行でお薦めは?」というようなお尋ねを頂く場合もあります。
 

サハリンへの旅行ということで、色々と手配がされていて、方々を巡るプランもあるでしょうし、景勝地等を楽しむような現地旅行会社によるツアーのようなモノもあって、サハリンの観光には多様な可能性があるようには思います。が、あえて「ごく限られた滞在時間で、誰でも出来そうなこと」を申し上げたいと思います。

こういうのは、あるいは「どこの国のどんな街」に関しても言えることなのかもしれませんが、「馴染みが薄い地域の街」を訪ねる場合、その街を時間が許す限り、ゆっくりと歩き回るというのが良いと思います。歩くことが出来る範囲や時間はおのずと個人差も大きいとは思いますが、自分自身の旅の“主人公”は「自分」なのですから、自分で気が向くようにして構わないはずです。とにかく街を自分のペースでゆっくり歩いてみることで「自分だけが知っている○○の街」にきっと出会えると思います。

ユジノサハリンスクの場合、「都心部」というようなエリアは大きく拡散しているのでもありません。住宅も官公署も文化施設も商店もオフィスも、なんでも集まっている感じです。そういう場所を歩き回ると、色々と面白い発見があると思います。

 ユジノサハリンスクを歩く
では、ユジノサハリンスクを歩き回るとすれば、どういった感じが考えられるでしょうか?

都心部のやや北寄りにあるサハリンスカヤ通を西から東へ進むコースが、少し面白いと思います。このサハリンスカヤ通は、豊原時代には街の“北”と“南”の境目でもあった通りです。
 

サハリンスカヤ通には、4ヶ所の緑地が整備されています。各々の緑地には、サハリン等の極東の事情をロシアに紹介する功績があった人達の胸像が据えられています。

最も西に、日本史の教科書にも出て来るゴロヴニンの胸像があります。その先の映画館の隣には、サハリンの詳細な調査を手掛けたルダノフスキーの胸像があります。そして東へ進んで行くと、1804年に日本を訪れているロシアの使節であったレザノフが乗っていた船の指揮をとっていて、“日本海”という名前を使い始めたという説があって、稚内のノシャップ岬辺りを船で通っているらしいというクルーゼンシュテルンの胸像があります。更に進めば、サハリンでは殊に尊敬されているネヴェリスコイ提督の胸像があります。それらの胸像がある辺りを過ぎると、街の人たちが憩う  <ガガーリン公園>がありますし、公園の出口の大きなホテルの辺りには、樺太時代の功労者であった遠藤米七の記念碑が建っていたということが伝えられる場所もあります。
クルーゼンシュテルンの胸像の写真





 













サハリンスカヤ通の緑地の一つ。“日本海”という呼び名を使い始めたらしいとされるクルーゼンシュテルンの胸像



ついでに「サハリン旅行のお土産のお薦め」というのもよくお尋ねいただきます。
 

サハリンで土産を求める?

「土産」に関しては、好みが様々ですから、「お勧めな土産」というのは、実はなかなか難しいお話であるような気がします。

最近、サハリンではロシア国内外を問わず、「よそからサハリンを訪れた人達が求めるような記念品」にやや意識が向いているように感じることがあります。

最近のサハリンでは、有名な風景や建物等の画や写真を使った、絵皿やカップやグラス、バッジやキーホルダーやマグネット等の「サハリンの記念品」というようなモノを随分と見掛けます。

カップのようなモノの場合、長く愛用出来るような、ロシアの伝統工芸関係のやや高価な品物に比べると、そうした「サハリンの記念品」が増えているのかもしれません。

マグカップのようなモノであれば、気に入った写真等を入れたモノを手軽に作るサービスが方々にあります。実際、  <友好都市青少年交流>で稚内の高校生がネベリスクを訪ねた際、ネベリスク市内の会社にその種の器具があって、記念写真を入れたオリジナルカップを作るというようなこともやりました。そういうような要領で、方々の街でグッズが出来る訳です。

マグカップのようなモノの場合、「多少、持ち帰りにくい場合も?」という感じがしますが、色々と面白いイラストやロゴが入ったTシャツや、ロシアの実用衣料というようなモノも、少し長く愛用出来て、持ち帰りも楽なので良いかもしれません。

ロシア製の洋服の写真







 ロシア製の実用衣料。水兵が着用するような仕様の長袖Tシャツ。意外に使いやすい


それから、先月もサッカーチームのユニフォームを話題にしましたが、ロシア関係のロゴやマークが入ったスポーツウェアというのも土産向けかもしれません。

 

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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