4月のサハリン(2017.04.21)
ユジノサハリンスクでは、稚内も似たような傾向ということですが、「雪が少ない冬」という感じで推移していました。早くから雪が無く、例年同様に「埃っぽい春」という感じでした。
ところが4月18日の夕刻からいきなり「吹雪模様」になり、存外な積雪が見受けられました。「埃っぽい春」という感じから、「氷と雪」の世界になり、程無く「半ば融けた雪でベチャベチャ」という状態になってしまいました。
地元の方の言でも「ひどく“遅い時季”な雪」とか「4月の後半は珍しい」という声がありましたが、その他方で「当地では“全く無い”という程でもない出来事」という受け止め方もあったようです。何となく4月18日の週は週末まで「戸外を歩きにくい」感じを免れ得なかったのですが、次第に「普通」に戻りつつある感じです。
ユジノサハリンスクの日中は、風が弱めである場合が多く、稚内より「温かい」感じがする他方、朝晩は気温がかなり低くなってしまいます。そういうことで5月に入ってからようやく戸外に花が見受けられる感じです。植生は北海道、特に道北地域とあまり変わらないと思います。フキノトウ、水芭蕉等が咲き始めます。また、街中には至る所に花壇がありチューリップなど植えています。
稚内では3月から「毛ガニ」漁などが始まり、そういう“漁期”が季節の移ろいを示す一面があるのかもしれません。ロシアは日本とは全くシステムが違います。
漁業者は政府から漁獲しようとする水産物の種類とその漁獲量、そして漁をする海域の権利を買い取ります。ですから、いつ獲ろうが各漁業者の自由裁量に任されていて、3月から毛ガニ漁が一斉に始まる、という事はありません。「○○漁の季節」という感覚は乏しいかもしれません。
更に、4月は日本のような“年度初め”というような独特の雰囲気があるでもなく、「季節の変わり目」という日々が淡々と過ぎて行きます。他方で「春へ向かって!」という期待感のようなものが膨らんでいるような雰囲気もあります。
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