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サハリンプロジェクトとは

サハリンプロジェクトとは?

 「サハリンプロジェクト」とは、サハリン島を取り巻く9つのエリア(鉱区)で石油・天然ガスを開発するプロジェクトで、世界の石油メジャー(*)が多数参加しているものです。

 サハリンの大陸棚に眠る膨大な量の石油資源は、20世紀前半からその存在が知られていましたが、流氷に閉ざされる期間が長い過酷な自然条件のため、資源の採掘や、採掘した資源の運搬が困難であったことから、長く小規模な資源利用に止まっていました。

 ソ連邦が解体され、経済的な混乱期を迎えていた1990年代初頭、ロシア政府は外国資本の導入により、石油・天然ガスなどの資源開発を進める決断を行いました。技術の進歩やノウハウの蓄積により、サハリンのような環境下での資源採掘の可能性が広がっていたことや、資源の市況が開発費に見合うものと判断されたことから、外国資本の投資によって“サハリン1”、“サハリン2”が進められることとなりました。

次をクリックするとそれぞれの情報を表示します。

サハリン1(S-1)
サハリン2(S-2)
サハリン3(S-3)~サハリン9(S-9)

サハリン1(S-1)

エクソンモービル社(米)をオペレーターとし、アメリカ、日本、ロシア、インドの4カ国の企業で構成されるコンソーシアム(*)“エクソン・ネフティガス・リミッティッド”により運営されるプロジェクトです。
(日本はサハリン石油ガス開発SODECO≪伊藤忠・丸紅・石油公団等が出資≫が参画)

サハリン1(S-1)は石油中心のプロジェクトです。サハリン島を横断し大陸側のデカストリに至るパイプラインで石油を運搬し、デカストリ港よりタンカーで輸送します。2006年10月から日本等への輸出が始まっています。

天然ガスについては、海底パイプラインにより生ガスの状態で日本に輸出する案や、CNPC(中国)と天然ガス供給契約に向けた覚書を締結するなど、様々な構想が示されていますいるが、ロシア側は液化天然ガスでの出荷や、ロシア国内での全量消費にこだわっており、それらの進展は微妙です。

サハリン1(S-1)の開発主体には、ロシア側が当初より参加しており、投資額は約2兆4,000億円と言われています。

<これまでの経緯>
1995年 6月 生産物分与契約締結
2001年10月 商業化宣言
2005年10月 ロシア国内向け原油・天然ガス出荷開始

<開発プロセス>
『フェーズ1』(第一段階)
チャイヴォ、オドプト鉱区で原油生産(2002年スタート)
同鉱床の陸上と海上からの石油掘削を行う

陸上からは掘削リグ「ヤーストレブ」で2本の油井から11㎞の水平掘を行い、海上からは掘削プラットフォーム「オルラン」で掘削します。汲み上げられた原油は、ノグリキ北部の‘バル’からサハリン島を横断して‘ポギビ’まで陸上パイプラインで運ばれた後、海底パイプラインを経由して大陸側(ハバロフスク地方)の‘ラザレフ’に上陸、再び陸上パイプラインで‘デカストリ’までの220㎞をつなぐ計画です。
総体で10基建設される油井建設資機材が準備されているほか、貯蔵タンクなどの工事が開始されています。


『フェーズ2』(第二段階)
チャイヴォ、オドプト鉱区で天然ガス生産

2008年を目途に、鉱床から海底パイプラインにより宗谷海峡を横切り、利尻・礼文付近を抜けて北海道石狩に上陸、苫小牧から再び海底を通り三陸沖から千葉県九十九里浜の白子まで結ぶ「太平洋ルート」により生ガスの状態で日本に輸出することを計画していますが、計画の遂行は微妙な状況です。
海底パイプラインの敷設については、「日本側の供給先が確保された場合」という“条件付き”となっています。日本の大手ガス会社、電力会社など大口需要家の多くがサハリン2(S-2)の液化天然ガス(LNG)購入を既に決めたことから、中国への供給を検討しているとの報道がなされていますが、ロシア政府がロシア国内需要に天然ガスを向けることを主張しているため、進展は微妙です。

『フェーズ3』(第三段階) 『フェーズ4』(第四段階)
アルクトン・タギ鉱区を開発、拡張

サハリン2(S-2)


ロイヤルダッチシェル(英・蘭)、三井物産、三菱商事が出資している「サハリン・エナジー社」が事業主体となって事業に着手されました。

事業主体にロシア側が参加していない「外国投資プロジェクト」として進められていましたが、2007年4月にロシア企業ガスプロムが「50%と1株」を取得してサハリン・エナジー社の筆頭株主となり、「ロシア主体のプロジェクト」となりました。

株の構成比:ガスプロム50%+1株、シェル27.5%-1株、三井物産12.5%三菱商事10%

天然ガス中心のプロジェクトであり、コルサコフ近郊のプリゴロドノエにプラントを建設し、液化天然ガス(LNG)(*)で各地へ輸出する予定です。

サハリン島を南北に縦断する、石油用とガス用の2本のパイプラインを敷設しています。

投資額は当初計画の倍程度となる、約2兆3,600億円と伝えられています。

<これまでの経緯>
1994年6月生産物分与契約締結
2003年5月事業化宣言
2008年12月原油の通年生産開始
2009年3月LNGの輸出開始

<開発プロセス>
『フェーズ1』(第一段階)
ピルトン・アストフ・ルンスコエ鉱区で原油生産

海上プラットフォーム「モリクパック」を設置し、1999年から夏期のみ原油生産を行っていました。原油はシャトルタンカーで、韓国(ウルサン)をはじめ日本、中国などに輸送してきました。

『フェーズ2』(第二段階)
原油の通年生産と天然ガスの生産

ノグリキ南部の‘カタングリ’から、サハリン島を南北に縦断し、コルサコフからおよそ10㎞東側の‘プリゴロドノエ’までの、延長約700㎞に及ぶ区間に、天然ガス用と石油用の2本のパイプライン敷設を計画し、4区間に分けて工事を行っていました。

途中のポロナイスク地区には加圧施設が、プリゴロドノエには石油・ガスプラント施設及びLNG製造施設、積出し施設(桟橋他)などが建設されました。

パイプライン及びプラント施設が完成後の2006年末から原油通年生産とLNGの生産を開始する予定でしたが、工事が遅れ、2009年3月から本格商業生産を開始します。天然ガスの年間生産量は960万トンの予定です。2009年2月18日、現地にロシアのドミートリー・メドヴェージェフ大統領、日本の麻生太郎総理大臣、英国のヨーク公アンドリュー殿下、オランダのマリア・ファン-デア-ホーフェン経済大臣など関係諸国の来賓も招いて、施設の始動記念式が催されました。

サハリン3(S-3)~サハリン9(S-9)


サハリン3(S-3)からサハリン9(S-9)の各プロジェクトについては、現在のところ本格的な生産には至っていません。

サハリン3(S-3)については、米国の「エクソン・モービル」が1993年に開発権を取得していましたが、2004年1月にロシア政府が生産物分与(*)協定対象鉱区からサハリン3(S-3)外し、1993年の入札が無効になってしまいました。

その後、サハリン3(S-3)関連の各鉱区に関してはロシアの「ガスプロム」を核に、各国企業との間で構成される企業連合等が開発を手掛けようとしていましたが、結局のところガスプロムが単独で、一部の鉱区で開発に着手しました。2010年からはガスの試掘が行われています。

サハリン3(S-3)が産出する予定の資源については、ロシア政府が極東地域での発電等に向けて供給することが構想されています。ロシア政府は、サハリンのガスやシベリアのガスを極東に集めて利用する「東方ガス構想」を推進しています。

2009年7月から「サハリン―ハバロフスク―ウラジオストク」のガスパイプラインの建設が始まっていましたが、2011年8月時点でパイプの設置は殆ど終了しており、ガスを送る際に必要な“コンプレッサー”も据えられ、調整が行われているようです。2011年9月には、パイプラインでガスを試験的に送る計画と伝えられています。

サハリン3(S-3)が産出するガスに関しては、早ければ2012年末にも一部を供給することも可能な体制であるようです。

サハリン3(S-3)は莫大なガス埋蔵量が見込まれており、或いは「サハリン2(S-2)が(相対的に)小さく見える」という程度だといいます。キリンスキーなど3つの産出地を順次開発する構想となっています。

莫大な埋蔵量のガスに関しては、LNG化(液化天然ガス)して各地へ送り出す構想も在ります。「サハリン―ハバロフスク―ウラジオストク」のガスパイプラインで、サハリン3(S-3)のガスが届けられる沿海地方にLNG工場を建設する計画が在ります。この工場に関しては、シベリア方面からガスが沿海地方に届くようになってから建設するようになるであろうことから、工場が稼働する時期等は未だ不透明です。

サハリン5(S-5)については、2002年に調査、2004年には試掘が行われています。2003年5月には、サハリンに事務所を構える英国のBP社の責任者が稚内港を視察しました。その後、探査船が1週間ほど稚内港に寄港して修理等を行い、掘削現場へ出港していきました。最近は、こうした支援を行う基地として、稚内港を利用しようとする動きもあります。

またサハリン4(S-4)、サハリン5(S-5)は「将来性のある鉱区」として探査の許可が下りていますが、開発コスト回収についての判断は、今後の試掘結果次第であると言われています。

2011年時点で、サハリン4(S-4)とサハリン5(S-5)については、目立った動きが見られない状態です。


お問い合わせ先

建設産業部サハリン課
稚内市中央3丁目13番15号
交流促進グループ 23-6486(直通)

メールでのお問い合わせはこちら

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