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サハリン友好都市青少年受入事業(2016年8月10日~13日)

無事に到着した翌朝に集合しました。稚内国際文化交流協議会では、稚内市内の高校生と友好都市コルサコフ市の高校生相当年齢の生徒による交流事業を実施しました。

これは稚内市内の高校生がサハリンを訪ねる「サハリン友好都市青少年派遣事業」と対で行っています。日程の中に“ホームステイ”を採り入れていますが、稚内の高校生が迎えて頂いた家庭の生徒を、稚内ではそれぞれの高校生の家庭で迎える型になります。今回は互いに“2泊”のホームステイということにしました。

稚内の生徒達は、ネベリスクで温かく迎えてくれた友人達を張り切って迎えていました。

【8月10日】

ネベリスクの生徒達にとっては「長い1日」となりました。朝からネベリスクを発って、約2時間でユジノサハリンスクの空港に出た後、新千歳空港に飛び、札幌から都市間バスで稚内を目指しました。

「初めて乗ってみる」ような乗物での長い移動となりました。札幌・稚内間の都市間バスは大き目なシートを配した“3列シート”の車両を各バス会社で投入していますが、こういうタイプのバスはネベリスクの皆さんにとって全く初めてだったそうです。「想像以上に快適」と寛ぎながら来た方も在った他方、「あとどの位?そんなに?!そう言えば…少し腹も空いてきた…」と到着を待ち切れない様子の方も在ったようです。

稚内市内のバス停では、午後8時半過ぎというような、少し遅めの時間帯ではありましたが、稚内側の生徒達が出迎えに集まりました。大きな車両が近付く都度に「あれか?」と注目していて、自身でも乗車した経過が在る都市間バスが見えるとバスに向かって手を振り、停車してネベリスクの生徒達の姿が見えると歓声が上がり、下車して来た彼らと笑顔で再会しました。

この日のネベリスクの生徒達は、予約していた宿泊施設でゆっくり休むこととなっていましたが、稚内側の生徒達は無事にネベリスクの友人達を迎えることが出来て安堵感が拡がっていました。

【8月11日】

みんなで浴衣を着てみました。ネベリスクの一行が泊った宿を集合場所として、稚内の生徒達もやって来て、交流プログラムが始まりました。

集まってみれば、互いに「旧知の間柄」のように、自然に交り合って活動していました。お互いに、ネベリスクでの交流の後に稚内で再会することを楽しみにしていた様子が伺えました。

ネベリスク側でオリジナルTシャツを用意していたことを受けて、稚内側では“稚内グッズ”のTシャツを用意してみました。みんな早速そのTシャツに着替えていました。

前日夜、遅めな時間帯に雨が交りましたが、朝から夏らしい陽射しが眩しい中、午前中は稚内港のフェリーターミナル、稚内港北防波堤ドーム、稚内市開基百年記念塔と北方記念館等を見学しました。樺太との連絡航路を安全に運航することを目指して築かれた経過が在る稚内港北防波堤ドームは、ネベリスクの生徒達にも強い印象を残したようです。盛んに写真を撮っている様子が見受けられました。

午後からの「文化プログラム」として、みんなで浴衣を着てみました。ネベリスク側の生徒達にとっては全く初めてであった他方、稚内側の生徒達もこうしたものを身に着ける機会が多い訳でもないので興味深かったようです。

浴衣を身に着けて訪ねてみたのは北門神社でした。宮司さんに迎えて頂き、神社に関するお話しを伺った後、神社での儀式等の場面で演奏される雅楽の代表的な楽曲『越天楽』(えてんらく)の演奏を聴かせて頂き、更に立派な御神輿も見せて頂きました。

北門神社を訪ねました。浴衣姿のまま、みんなで南神社の祭りにも行ってみました。賑やかな出店で、愉しい一時を過ごしました。

日本の伝統的衣装に袖を通し、街の歴史に関することや、日本の伝統文化に関することを学んだ1日は、ネベリスク側の生徒達にとって興味深く、稚内側の生徒達にとっても新鮮であったようです。

夕方には各々ホームステイということで、各家庭に向かいました。

【8月12日】

稚内側の生徒達が学ぶ稚内大谷高校と稚内高校を訪ね、校内を見学しました。

学校を訪ねました。普通の授業が行われる教室の他、コンピュータの在る教室、音楽室や調理実習室、美術室や書道に使う教室等、ネベリスク側の生徒達にとっては初めて見るような場所が多く在りました。学校の図書室にも入ってみましたが、ネベリスク地区の学校で見受けられるものとは様子が少し異なる様子でした。

また両高校に介護等の実習を行う設備を備えた部屋が在り、これもネベリスク側の生徒達にとっては驚きだったようです。

訪ねた学校では、「ここが自分が普段居る教室」と稚内側の生徒達がネベリスク側の生徒達を積極的に案内する様子も見受けられました。そして、稚内大谷高校も稚内高校も見晴らしが好い高台に立地していますが、校舎の窓から見える景色も、ネベリスク側の生徒達に強い印象を与えていた様子です。

8月の半ばの現在、高校は夏休み中ですが、来るコンクールに向けて練習をしている吹奏楽部の様子や、体育館で汗を流すバドミントン部の様子を視る場面も在りました。

学校見学の他、市内を巡ってから、夕方には各々ホームステイ先に向かいました。

【8月13日】

お土産を手に、思い出を胸に、元気に帰国しました。ネベリスクの生徒達が出発する朝、稚内側の生徒達と家族も稚内駅前ターミナルに集まりました。

集まった皆さんは、それぞれに名残を惜しんでいる様子が伺えました。笑顔が広がる他方で、少し涙ぐむ様子も見受けられました。

丁度“お盆休み”な時季で一部に道路が混み合っている箇所も在ったものの、稚内・札幌間の都市間バスは予定より少しだけ遅く札幌駅前に着き、新千歳空港へ列車で移動しました。考えてみれば、この経路は稚内側の生徒達がサハリンを訪ねた時のコースと同じものでした。

ネベリスクの一行は、お土産を両手に、愉しい想い出を胸に、「きっとまた訪ねたい」と笑顔で出発しました。

稚内側、ネベリスク側の双方にとって、今回の交流は得難い経験だったようです。今年に関しては、計画時点で交通の問題も在って、どのようにしようか事務局で悩んだのも否定出来ませんが、実施出来て善かったと実感しています。

なお、来る11月頃となりますが、稚内側生徒による「体験報告発表会」も計画中です。
 

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

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