「A.P.チェーホフ」サハリン島文学記念館のリニューアル

ユジノサハリンスクには、ロシアを代表する作家の1人である「A.P.チェーホフ」の記念館があります。
19世紀末にチェーホフが「サハリン島」へ出かけ、その時の見聞を旅行記「サハリン島」として出版していることもあり、「サハリンに縁のある作家」として1995年から記念館が設置されていましたが、昨年場所を移転するとともに展示物を一新し、『「A.P.チェーホフ」サハリン島文学記念館』としてリニューアルオープンしました。
市内中心部のミーラ通り、チェーホフ劇場の隣りにあるその施設はご覧のとおり真新しい外観をしており、中に入って受付で15ルーブル支払うと、展示物を見学することができます。
彼が訪問した当時のサハリンは「流刑地」とされていたこともあり、過酷な自然環境の中、ひたむきに暮らしを営んでいた往時のサハリンの人々の日常生活が模型などで再現されているほか、その時代の自然環境や民間風俗を振り返る映像資料も用意されています。
展示資料はすべてロシア語ですが、言葉がわからなくても興味が持てるような工夫がなされています。
革命の足音が忍び寄りつつある帝政末期の時代背景とともに、チェーホフが見た「極東サハリン」の様子を感じてみたい方、文学や歴史に興味のある方、昔のサハリンに少し興味のある方、どなたにもおすすめの施設です。

・「A.P.チェーホフ」サハリン島文学記念館
　Literature and Art museum of Sakhalin Island, the book by A.P.Chekhov　

　住所　ユジノサハリンスク市ミーラ通り104（チェーホフ劇場裏側隣り）
　　　　　Mira Avenue 104, Yuzhno-Sakhalinsk

本文ここまで