ここからメインメニュー

メインメニューここまで

サイト内共通メニューここまで

ここから本文です。

“大型バン”の「乗合バス」(2012年9月)

「乗合バス」として活躍中の“大型バン”サハリンでは、乗用車に日本車が占める割合が高く、行き交う車を眺めていると、見知った型のものに出会うことも多々在ります。他方「これは日本国内には多分無いだろう」と思える車輌も、色々と見掛けます。

日本でよく見る、8人から10人程度が乗ることの出来るバンと、20名前後が乗ることが出来るようなマイクロバスとの中間のような、最大14名、15名程度が乗ることの出来る“大型バン”を、サハリンでは頻繁に見掛けます。日本では余り見掛けない型で、殊にユジノサハリンスクの都心部では非常に多く走っているように見えます。

この「最大14名、15名程度が乗ることの出来る“大型バン”」には、「乗合バス」として活躍しているものが多く在ります。

停留所での乗降の様子多くの国や地域で採用されている方式でもありますが、ユジノサハリンスクではバス路線に“番号”が振られています。利用者はその“番号”を見て「X番のバスは、AからBとCを経てDへ向かう」というようなことを把握し、目的地へ迎えると判断すればバスに乗車します。場所を説明するのに「その辺りから来るなら、X番かY番のバスに乗って○○という停留所で下りると直ぐ近く」という言い方をする場合も在ります。

“大型バン”の「乗合バス」ですが、これらにはこのバス路線を示す“番号”が確り振られています。大型の、日本でも見掛けるような型のバスと同様の“番号”がこの“大型バン”にも掲げられています。“大型バン”もバスと「同じ」扱いになっています。番号に加えて、主要な停留所の名前や行き先が書かれたものが提示されている例も見受けられます。

大型バスに伍して活躍する大型バン(商業施設<シティモール>近くの停留所)“大型バン”の「乗合バス」は、ユジノサハリンスク市内のかなり広い範囲で、現在は「一律15ルーブル」です。“大型バン”の「乗合バス」の場合、乗務員は運転手のみです。利用者は、乗車すると料金を運転手に渡します。大概は斜め後ろから「お願いします」という感じで渡すことになります。釣銭が必要な場合、運転手は器用に釣銭を取り出し、それを利用者に渡します。定員に近い、少し多くの人が乗り込むと、運転手に巧く料金を渡すことが出来無い場合も在ります。そういう場合、後ろの方から「運転手に渡してください」と料金が乗客達の手でリレーされます。時には「2人分ですから」という伝言が添えられ、2人分の料金がリレーされることも在ります。更に、釣銭が必要な場合には、運転手から後方に向けて、「釣銭ですよ」と逆リレーも在ります。運転手のすぐ後ろ、運転手に背中を向けて設置されたベンチ型シートの真ん中辺りに陣取ると、この“リレー”の中継役を頼まれるケースが多くなります。

“大型バン”の「乗合バス」は「一律15ルーブル」の区間のみではなく、ユジノサハリンスクから他の街へ延びる路線でも活躍しています。

ユジノサハリンスク・コルサコフ間で運行されるバンユジノサハリンスクと他都市とを結ぶ路線にも、市内を走り回っているもののような“番号”が振られています。例えば、ユジノサハリンスク・コルサコフ間の路線は「115」です。

ユジノサハリンスク・コルサコフ間の「115」ですが、両市の市内と市内の間は「120ルーブル」ですが、例えばコルサコフ市内から、ユジノサハリンスクの南端に在る商業施設<シティモール>の辺りまでなら「100ルーブル」というように、「乗車距離に応じた料金」が設定されています。当然、始発からの乗車のみではなく、途中区間の乗車ということもあり得ます。因みに、ユジノサハリンスク・コルサコフ間ですが、道路の混雑状況にもよりますが、1時間弱の運行です。

実はユジノサハリンスク・コルサコフ間の「115」に関しては、運転手の他に車掌も乗っている大型バスも運行されています。その大型バスの場合には、車掌が利用者から料金を受取り、必要な場合は釣銭も出します。しかし、乗務員が運転手のみの“大型バン”ではそうも行きません。始発で、未だ乗客が少ない場合は、利用者と運転手が向かう先を確認して料金をやり取りします。しかし車内が混み合ってくると、市内路線で見受けられる“リレー”が始まります。各々に異なる行き先の“伝言”まで添えられます。

スクールバスとして利用されるバン“大型バン”の扉は、2名まで乗ることの出来る助手席以外は、運転手が開閉を操作します。途中区間で乗車しようとしている利用者が、開いた扉から車内を覗き込み「残念。満席。次の車にしよう」という場面が多く在るのですが、同じ位に多く見掛けるのが、そういう場面で乗っている利用者の誰かが「1つ空いていますよ!」と言い出し、席を詰めて一人載せるという場面です。

この“大型バン”の「乗合バス」ですが、住民が相互に助け合って、独特なルールも発達させながら運行されている、一寸ユニークな交通機関です。

“大型バン”の乗り心地ですが、日本国内で乗る、多少混み合ったバスや電車に乗るのと然程変わりません。停車している場面で車輌を見てみると、ロシア製の他、欧州各国のメーカーのもの、米国系メーカーのものが見受けられました。

警察車両として利用されるバンこの“大型バン”は「乗合バス」のみではなく、警察やのような公的機関や、郵便局などでも業務用に利用されているようです。更に、各地の児童・生徒が乗る“スクールバス”としても利用されているようです。

お問い合わせ先

企画総務部交流推進課
稚内市中央3丁目13番15号
交流推進グループ 0162-23-6486(直通)

メールでのお問い合わせはこちら

本文ここまで

ここからサブメニュー

サブメニューここまで

ここからフッターメニュー